「最新トレンドが激安!」の裏側。あなたが脱ぎ捨てたその服、実は砂漠に捨てられた「時限爆弾」だって知ってた?
1. 「ファストファッションと廃棄」の表向きの理由と、教科書が教えない違和感
想像してみて。スマホをスクロールすれば、インスタの広告に並ぶ「ZARA」や「SHEIN」の超可愛い新作。しかも値段はランチ代より安い。「え、このデザインで1,980円? 最高じゃん!」ポチる。届く。着る。1ヶ月後、なんとなく飽きてメルカリに出すのも面倒だからゴミ箱へ。
これが現代の当たり前だよね。教科書やニュースでは、これを「ファッションの民主化」なんて呼んでる。「昔はお金持ちしか楽しめなかったオシャレを、みんなの手に届けた素晴らしい革命」——そう教えられる。
でも、ちょっと待って。マックのハンバーガーより安い服を作って、地球の裏側から運んで、超一等地のキラキラしたビルで販売して、なおかつ企業の社長が世界長者番付のトップに君臨している。
……計算、合わなくない?
「安さ」には、必ず誰かが支払っている「隠されたコスト」がある。その帳簿の裏側を覗くと、そこにはオシャレとは程遠い、ドロドロの構造が隠されているんだ。
2. ZARAやSHEINはいかにして「ファッションの廃棄」で莫大な富を得たのか?
このゲームの勝者は、ZARA、SHEIN、H&Mといったメガブランドたち。彼らがどうやって「富」を生み出しているのか? その仕組みを、スマホゲームの「ガチャ」と「イベント」に例えて解説しよう。
「トレンド」という名の期間限定イベント
彼らのビジネスは、服を売っているんじゃない。「賞味期限」を売っているんだ。普通、服って5年は着られるよね? でも彼らは、毎週のように「新作イベント」を投下する。「今これを着てないとダサいよ!」という空気を作り出し、消費者の脳を「流行(トレンド)」という名のガチャ依存症にさせる。
バングラデシュ労働者を「低スペックPC」のように使い倒す
一番の受益者たちがやっているのは、「コストの押し付け」だ。例えば、あなたが1,000円のTシャツを買ったとする。
- ブランドの取り分: 500円(広告費と利益)
- 物流・店舗コスト: 400円
- 素材代: 90円
- 縫ってくれた人の給料: たったの10円
「えっ、10円…?」そう。バングラデシュなどの途上国では、最低賃金以下の劣悪な環境で、1日中ミシンを回し続ける少年少女がいる。ブランド側はこう言うんだ。「嫌なら他の工場に頼むだけだよ。これ以上出したくないし、もっと速く作れ」。これ、クラスの権力者が「俺の宿題やっとけよ、ジュース1本でな」と脅すのと構造は同じ。
さらにエグいのは、売れ残った服の処理だ。彼らは「ブランド価値(希少性)」を守るために、安売りせず、新品をそのまま山積みにして砂漠に捨てるか、焼却する。カネは儲けるが、ゴミの処理代と環境破壊という「ツケ」は地球全体に回す。これが彼らの「最強の錬金術」だ。
3. 「ファストファッション」によるシステム変更:【衣服 → 使い捨てごみ】への激変
この事件は、人類の歴史における「衣服のOSアップデート」だった。BeforeとAfterで、世界はどう変わってしまったのか?
【Before】衣服は「資産」だった
おじいちゃんやおばあちゃんの時代、服は「一生モノ」や「お下がり」にする大切な資産だった。素材は丈夫で、破れたら縫い直す。服を買うことは、スマホを買うくらいの一大イベントだった。
【Transition】2013年「ラナ・プラザ崩壊事故」というバグの発覚
OSの書き換えが進む中で、決定的な事件が起きた。バングラデシュのビル「ラナ・プラザ」が崩壊し、1,000人以上の縫製労働者が亡くなったんだ。そのビルの瓦礫の中から見つかったのは、私たちがよく知る有名ブランドのラベル。「私たちのオシャレは、誰かの死の上に成り立っている」というバグが、世界中に露呈した瞬間だった。
【After】衣服は「使い捨てアプリ」になった
今のOSでは、服は「1回見たら消していいストーリー」と同じ扱いだ。1シーズンでヨレヨレになる低品質な素材、次々にアップデートされるデザイン。このシステム変更の結果、私たちの生活にはこんな影響が出ている:
- マイクロプラスチック汚染: 洗濯するたびに、安物の化学繊維からプラスチックが海に流れ出す。
- クローゼットの肥大化: 安いから買いすぎる。でも幸福度は上がらない。
- 「職人」の絶滅: 良いものを安く修理するお店が消え、使い捨てを前提とした経済に完全にロックインされた。
4. 「ファストファッションと廃棄」の原因と裏側:なぜ私たちは「SHEIN」を止められないのか?
なぜ、これほどまでに「闇」が深いと分かっていても、私たちはSHEINやZARAで買ってしまうのか?そこには、現代社会の「巧妙な罠」がある。
脳内のドパミンをハックせよ
SHEINのアプリを開くと、毎日数千点の新作が出る。これは、TikTokをスワイプして新しい動画を探す快感と同じ。「あ、これ可愛い! しかも安い!」という瞬間に脳内でドパミンが出る。買うか買わないか迷う必要がない。だって「失敗しても1,000円だし」と思わせる絶妙な価格設定だから。
「見えない砂漠」というフィルターバブル
私たちがオシャレなカフェで自撮りしている間、チリのアタカマ砂漠やアフリカの海岸には、山のような「新品のゴミ」が積み上がっている。でも、SNSのアルゴリズムはそんな汚い映像は見せてくれない。「受益者(ブランド)」は巨大な広告費を使って、きれいなモデルとキラキラした世界観だけで私たちの視界を埋め尽くす。「真実を見せないこと」にお金をかけているんだ。
5. 「ファストファッションと廃棄」から学ぶ現代の教訓:未来の被害者にならないために
このままだと、最大の被害者は誰になるのか?それは「バングラデシュの労働者」だけじゃない。「未来のあなた」自身だ。
あなたの財布と未来が奪われている
1,000円の服を10回買って全部捨てるのと、10,000円の服を大切に5年着る。一見、前者の方が「得」に見えるけど、その結果、地球環境はボロボロになり、あなたの税金や公共料金は「環境対策費」として将来跳ね上がる。さらに、低価格競争が進めば、日本の製造業も衰退し、あなたの将来の給料も上がらなくなる。
「安すぎるものは、将来の自分から借金をしているのと同じ」なんだ。
明日からできる「OSの再インストール」
といっても、「もうファストファッションは絶対買うな!」なんて無理な話だよね。でも、明日からニュースやお店を見るときに、この「眼鏡」をかけてみてほしい。
- 「これ、なんでこんなに安いの?」と一瞬だけ考えてみる。
- 「30回以上着るか?」と自分に聞いてからレジに行く。
- 「応援したいブランドか?」を基準に選んでみる。
私たちは「消費者(ただ使う人)」であると同時に、カネという票を投じる「選挙人」でもある。あなたがどこにお金を払うかで、未来の地球のルールが決まる。
「トレンドに踊らされる『養分』になるか、自分のスタイルを持つ『司令塔』になるか。」次にスマホでポチるその指が、世界の構造を変える一票になるんだよ。
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