「プロのATM」だったお前らが、スマホ1台で億万長者を破産させた。これは、歴史上初めて「富の再分配」をSNSが強制執行した、現代の聖戦である。
## ゲームストップ株騒動の表向きの理由:なぜ「倒産寸前の店」の株価が400倍に跳ねたのか?
想像してみてほしい。君の家の近くにある、ちょっと古びた中古ゲームショップ。「あそこ、最近誰も行ってないよね」「ぶっちゃけ、ダウンロード版があるから中古ソフトなんていらなくね?」そんな風に、誰からも見放されていた店、それがアメリカの「GameStop(ゲームストップ)」だった。
教科書や経済ニュースは、この事件をこう説明する。「SNSの掲示板Redditに集まった個人投資家が、特定の銘柄を買い占めたことで、ヘッジファンドが巨額の損失を出した特異な現象である」と。
……いや、真面目か!!
そんなお行儀のいい説明じゃ、この事件の本質(エグみ)は1ミリも伝わらない。この事件の裏側にあるのは、「エリートによる合法的なイジメ」にブチギレた、僕らと同じ一般市民による「デジタル一揆」なんだ。
映画の冒頭なら、こうだ。舞台はニューヨーク、ウォール街。高級スーツに身を包んだエリート投資家たちが、ワインを片手に笑っている。「おい、あのゲーム屋、そろそろ潰れるだろ? 空売り(株価が下がることに賭けるギャンブル)仕掛けて、トドメ刺してやろうぜ。労働者が職を失おうが、俺たちのボーナスが増えれば関係ないしな」
でも、彼らは気づいていなかった。スマホ画面の向こう側で、数百万人の「持たざる者」たちが、中指を立てて牙を研いでいたことに。
## Reddit(個人投資家集団)はいかにして「ゲームストップ株騒動」で莫大な富を得たのか?
この事件で最大の受益者となったのは、普段は「カモ」にされている個人投資家、別名「Reddit民(Redditors)」たちだ。彼らがどうやって、ウォール街の化け物(ヘッジファンド)からカネを強奪したのか。
その仕組みを、めちゃくちゃわかりやすく例えてみよう。
【世界一わかりやすい「空売り」と「ショートスクイズ」の解説】
- 悪役の企み(空売り):君は、クラスで嫌われている金持ちのA君(ヘッジファンド)だ。君は、友達が持っている「1枚1万円のプレミアカード(株)」を無理やり借りて、すぐにカードショップで売っぱらう。君の狙いは、「このカード、みんな要らなくなって100円まで値下がりするはず。そうなったら100円で買い戻して返せば、9900円まるまる儲かるぜ!」というゲスい作戦だ。これが「空売り」。
- 庶民の反撃(ショートスクイズ):これを知ったクラスの連中(個人投資家)が団結する。「おい、A君が大量にカードを売り払ってるぞ。あいつ、後で買い戻して返さなきゃいけないんだろ? じゃあ、俺たちで市場にあるカードを買い占めて、1枚100万円まで値段を釣り上げてやろうぜ!」
- 地獄の結末:カードを返さなきゃいけない期限が来た。A君は、1枚100円で買い戻すつもりだったカードを、泣きながら1枚100万円で買い戻すハメになる。差額の99万円は、カードを買い占めていたクラスの連中のポケットへ。
これ、めちゃくちゃ気持ちよくない?
この事件の受益者(Redditの住人たち)は、まさにこれをやった。彼らは「r/wallstreetbets」という掲示板で、「ヘッジファンドがあのゲーム屋を潰そうとしてるぞ! 逆に買いまくって、あいつらを破産させようぜ!」と盛り上がった。
受益者のセリフ(想像)
「おい、メルビン・キャピタル(大手ヘッジファンド)の幹部ども。お前らが普段、会社を潰して私腹を肥やしてるカネで、俺たちは今夜、最高のステーキを食わせてもらうわ。スマホの『購入ボタン』ひとつでな!」
結果、メルビン・キャピタルなどのファンドは数千億円規模の損失を出し、倒産寸前まで追い込まれた。「プロが素人にフルボッコにされる」という、金融史上ありえないジャイアントキリングが起きた瞬間だった。
## ゲームストップ株騒動によるシステム変更:【プロの独壇場】から【数の暴力】への激変
この事件は、単なる「儲かった、損した」の話じゃない。金融業界の「OS(基本システム)」が根底から書き換わった事件なんだ。
Before:プロがルールを作る「貴族の遊び」
これまでは、市場の価格を決めるのは「情報と資金力を持つプロ」だった。彼らは「この会社はダメだ」と決めつければ、空売りで無理やり倒産に追い込むことだってできた。一般人は、そのおこぼれを貰うか、カモにされるだけの存在。
After:SNSの「ノリ」が相場を動かす「民主化(という名のカオス)」
今のルールはこうだ。「真実がどうかより、SNSでどれだけバズるか」が価格を決める。何百万人もの素人が、スマホアプリ「ロビンフッド」で一斉にボタンを押せば、どんなに巨大な銀行だって潰せるということが証明されてしまった。
この「OSアップデート」が君の生活にどう繋がっているか?
実は、この事件の直後、衝撃的な「事件」が起きたんだ。個人投資家の味方だと思われていた取引アプリ「ロビンフッド」が、突然、ゲームストップ株の「買いボタン」を無効化(制限)したんだよ。
「えっ、ずるくない!?」「プロが負けそうになったらルールを変えるのかよ!」
そう、これが今の世界のリアルだ。このシステム変更(制限)のせいで、せっかく勝っていた個人投資家たちは梯子を外され、株価は急落。最終的に、さらに大きな富を得たのは、裏でロビンフッドを操っていた別の巨大ヘッジファンド(シタデルなど)だったという説もある。
教訓:ゲームのルールを作っている奴には、ルール変更という「チート」が残されている。
## ゲームストップ株騒動から学ぶ現代の教訓:金融界の「カモ」にならないために
この騒動で最大の被害を受けたのは、結局のところ誰だろう?破産したメルビン・キャピタル? いや、彼らはまた別の形で復活するだろう。
本当の被害者は、「お祭り騒ぎの最後に、乗り遅れて高値で株を買ってしまった素人たち」だ。SNSで「まだ上がるぞ!」「ダイヤモンド・ハンズ(絶対に売るな!)」という言葉を信じ、貯金を全額ぶち込み、大暴落に巻き込まれた若者たちが大勢いた。
現代を生き抜くための「眼鏡」を手に入れろ
- 「情報の出所」を疑え:掲示板で「買いだ!」と叫んでいる人は、本当に君の味方かな? 実は、自分が高値で売り抜けるために君を煽っているだけかもしれない。
- システムの裏側を見ろ:「手数料無料」のアプリ(ロビンフッドなど)は、なぜ無料で運営できるのか? 彼らは君の取引データをヘッジファンドに売って儲けている。つまり、君は「客」ではなく「商品」なんだ。
- 「数の暴力」の強さと脆さを知れ:団結すれば山を動かせる。でも、その団結はスマホの通知ひとつでバラバラになるほど脆い。
先生からの最後のメッセージ:「ゲームストップ株騒動」は、格差社会に対する若者の怒りの爆発だった。君たちが持っているそのスマホは、世界を動かす武器にもなるし、君の全財産を奪う罠にもなる。
明日から経済ニュースを見るときは、こう自分に問いかけてみてほしい。「今、誰がルールを書き換えて、誰が笑おうとしているのか?」
その視点(眼鏡)さえあれば、君はもう、ただの「カモ」じゃない。このクレイジーな資本主義というゲームを攻略する、攻略プレイヤーになれるはずだ。
それじゃ、今日の授業はここまで! 解散!
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