アイゼンハワーの退任演説:なぜ最強の将軍は「軍産複合体」にブチギレて引退したのか?

「平和のヒーロー」を演じるほど、裏では“戦争のサブスク”が加速する。バイデンもトランプも逃れられない、アメリカが壊れた日の真実。


アイゼンハワーの退任演説の表向きの理由と、教科書が教えない違和感

1961年1月17日。全米のテレビの前に、一人の老兵が立っていました。彼の名は、ドワイト・D・アイゼンハワー。第34代アメリカ大統領であり、第2次世界大戦では連合国軍の最高司令官としてナチスをボコボコにした、いわば「アメリカ最強の英雄」です。

「お疲れ様でした、大将!」「ゆっくりゴルフでも楽しんでください!」

国民誰もが、引退するおじいちゃん大統領の温かい感謝の言葉を期待していました。ところが、画面の中のアイゼンハワーは、笑顔一つ見せません。それどころか、退任の挨拶とは思えない、呪いのような不気味な警告を口にしたのです。

「いいか、軍産複合体(ミリタリー・インダストリアル・コンプレックス)の不当な影響力にはマジで気をつけろ。俺たちの自由が食い尽くされるぞ」

…えっ、何の話?今まで自分がトップにいた組織(米軍)と、それを作っている会社を「危険だ」と告発したんです。これ、例えるならAppleのクック会長が退任するときに「iPhoneは個人情報を吸い取る悪魔のデバイスだから買うな!」って叫ぶようなものです。

教科書では「平和を願う大統領の最後のメッセージ」として綺麗にまとめられていますが、実はこれ、「米国の民主主義が、巨大な利権組織に乗っ取られた」という敗北宣言だったんです。


軍産複合体はいかにしてアイゼンハワーの退任演説の裏で莫大な富を得たのか?

アイゼンハワーが最も恐れた黒幕、それが「軍産複合体」です。これ、難しく聞こえますが、実はめちゃくちゃシンプルな「戦争儲けのループ」のことなんです。

「戦争のサブスク化」という集金システム

アイゼンハワーが見抜いたのは、軍人、政治家、そして武器メーカーが組んだ「鉄の三角形」という最強の癒着構造でした。

  1. 武器メーカー: 「新しいミサイル作ったから買ってよ!(利益が欲しい)」
  2. 議会(政治家): 「OK、予算出すわ。その代わり、俺の地元の工場に仕事回して、選挙資金も寄付してね」
  3. 国防総省(軍): 「よっしゃ、最新兵器ゲット! でもこれを使う理由がないと予算が減っちゃうな…」
  4. 全員: 「そうだ! 『敵が攻めてくるぞ!』って煽って、ずっと戦争(または準備)を続けようぜ!

これ、スマホゲームのガチャに例えるとわかりやすいです。運営(武器メーカー)が新しいキャラ(兵器)を出し続け、実況者(メディア)が「これがないと人権ない」と煽り、プレイヤー(国)が借金してまで課金し続ける。最強のガチャイベントは「戦争」です。でもこれ、一度始めたら「平和」になると運営が倒産しちゃうから、絶対に終わらせられないんですよ。

アイゼンハワーはこう言いたかった。「おい、このままだとアメリカは、平和を守るために戦うんじゃなくて、『武器を売るために敵を作る国』になっちまうぞ!」と。


アイゼンハワーの退任演説によるシステム変更:【民主主義】から【鉄の三角形】への激変

この演説は、アメリカという国の「OS(基本ソフト)」が書き換わってしまった瞬間の記録です。

Before:民主主義のルール

「平和になれば軍隊を縮小し、そのお金を学校や病院に使おう!」これが本来の国造りでした。戦争はあくまで、緊急事態に対する「一時的な対応」だったんです。

After:恒久戦時体制(プロフェッショナル・ウォー)

ところが、退任演説後のアメリカはどうなったか?「平和になっても軍隊を小さくできない」という呪いにかかりました。アイゼンハワーが去った直後、アメリカはベトナム戦争への介入を本格化させます。その後も中東、アフガン…と、戦火が絶えることはありませんでした。

これをスマホのプランに例えると、「一度契約したら絶対に解約できないし、毎月勝手にオプション(兵器)が追加されて利用料が上がり続ける地獄のサブスク」です。

アイゼンハワーは、大統領という「権力」を持っていたからこそ、そのシステムが自分のコントロールを離れて巨大化していくのを見て恐怖したんです。どんなに大統領が「平和がいい」と言っても、議会と武器メーカーが「NO」と言えば戦争は続く。

民主主義(国民が主役)は、鉄の三角形(利権が主役)に敗北したのです。


アイゼンハワーの退任演説から学ぶ現代の教訓:最大の被害者にならないために

この話、60年以上前の昔話だと思っていませんか?残念ながら、今のあなたの財布、そして未来に直結しています。

最大の被害者は「米国民」と「世界の納税者」

アイゼンハワーの警告が無視された結果、何が起きたか。アメリカの軍事予算は年間約120兆円を超えています。これ、日本の国家予算とほぼ同じレベル。この莫大なカネはどこから来ているか? もちろん、国民の税金(と借金)です。

「社会保障が足りない」「大学の学費が高すぎる」「インフラがボロボロ」そう嘆いている横で、最先端のミサイルが1発数億円で空へ飛んでいく。「誰かの平和を守るため」というキラキラした言葉の裏で、実際には「軍産複合体の株主の配当」のために、若者の未来が弾薬に形を変えている。 これが、アイゼンハワーが予言した不都合な真実です。

明日からニュースはどう見える?

次にテレビで「どこどこの国が脅威だ!」「防衛費を増額せよ!」というニュースを見たら、こう考えてみてください。

「この不安を煽ることで、誰の懐にチャリンとお金が入るのかな?」

アイゼンハワーは引退の際、こうも言いました。

「賢明な市民(Alert and knowledgeable citizenry)だけが、この巨大な怪物に対抗できる」

彼が最後に頼ったのは、軍でも政府でもなく、スマホを眺めているあなたのような「真実を知ろうとする個人」の知性でした。

世界は「正義」や「理念」だけで動いているわけじゃない。もっとドロドロした、数字と利権の「仕組み」で動いています。その眼鏡を手に入れたとき、あなたの見ているニュースやSNSの投稿は、昨日とは全く違う色に見え始めるはずです。

あなたは、まだ「平和のサブスク」に課金し続けますか?

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