「え、これ自作自演じゃね?」全米が騙され、気がついたら帝国になっていた。スマホ一つで歴史が変わる現代のSNS戦略は、すべて18k世紀末に完成していたんだ。
## メイン号爆沈事件の表向きの理由と、教科書が教えない違和感
1898年2月15日の夜。熱帯の生暖かい風が吹くキューバ・ハバナ港。そこに停泊していたアメリカ海軍の最新鋭戦艦「メイン号」が、突如として大爆発を起こしました。
ドォォォォォン!!!
真っ暗な海に響き渡る轟音。260名以上の若きアメリカ兵が、一瞬にして海の藻屑と消えました。次の日のアメリカの新聞は、もう、お祭り騒ぎです。
「スペインが卑怯にも水中から魚雷を撃ち込んできた!」「わが同胞の仇を討て!メイン号を忘れるな(Remember the Maine)!」
これ、今のTwitter(X)で言えば、トレンド1位から10位まで全部「#スペイン許さない」で埋め尽くされているような状態です。全米がブチギレて、そのまま「米西戦争」という地獄の戦いになだれ込みました。
でも、ちょっと待って。違和感に気づきませんか?
当時のスペインは、昔の栄光はどこへやら、ボロボロに衰退したおじいちゃん国家でした。対するアメリカは、ノリに乗っているイケイケのITベンチャーのような新興大国。
戦ったら負けるのが分かっているスペインが、わざわざアメリカの戦艦を爆破してケンカを売るメリット、ありますか?
実は、後の調査で「これ、スペインの爆弾じゃなくて、船の中のボイラーが勝手に爆発しただけじゃね?」という説がめちゃくちゃ有力になっているんです。
つまりこれ、「不慮の事故」を「テロ」にすり替えた、史上最大級の「フェイクニュース」だった可能性が高いんです。
## 米国好戦派と砂糖業界はいかにしてメイン号爆沈事件で莫大な富を得たのか?
さて、ここで探偵の出番です。事件が起きて「一番得をしたヤツ」は誰か?それが、今回の影の主役、「米国好戦派」と「砂糖業界」です。
これを現代のスマホ世代にわかりやすく例えるなら、こんな感じです。
あなたは、学校で勢力を拡大したい「学園のドン」だとします(=米国好戦派)。 そして、隣のクラスには最高に美味しいスイーツ(=キューバの砂糖)を独占している老いぼれの先輩(=スペイン)がいる。
あなたは、そのスイーツの利権を奪って、自分の子分たち(=企業)に配り、さらに自分の「強さ」を全校生徒に示したい。 でも、いきなり殴りかかるのは「いじめ」に見えてカッコ悪い。
そんな時、たまたま自分のスマホ(=メイン号)がバッテリー異常で爆発した。 あなたはこう叫びます。 「アイツが俺のスマホを壊した!みんな、やっちまえ!!」
これが、メイン号爆沈事件の構図です。
1. 砂糖業界の「甘い」欲望
当時のキューバは、世界最大の砂糖生産地。アメリカの資本家たちは、この「甘い金脈」を自分たちのモノにしたくて仕方がありませんでした。スペインという古い地主を追い出せば、格安で砂糖ビジネスを独占できるからです。
2. 「イエロー・ジャーナリズム」というチート武器
この事件をさらに加熱させたのが、新聞王ハーストです。彼は「メイン号が爆発した理由なんてどうでもいい。戦争になれば新聞が売れる!」と豪語し、ろくに取材もせず「スペインがやった!」と断定する煽り記事を量産しました。これ、現代で言うところの「PV(プレビュー)至上主義のコタツ記事」や「暴露系YouTuberのやり口」そのものです。
## メイン号爆沈事件によるシステム変更:米国の「OS」が【共和国】から【帝国】へ激変
この事件は、単なる一つの戦争ではありませんでした。アメリカという国家の「基本設定(OS)」を書き換えてしまった、歴史的なアップデートなんです。
Before:引きこもりの優等生(孤立主義)
それまでのアメリカは、「自分たちの国(北米大陸)を豊かにすること」に専念していました。海外に手を出して植民地を作るなんて、自由を愛するアメリカ人のプライドが許さない。そう考えていたんです。
After:世界最強のガキ大将(帝国主義)
しかし、メイン号事件をきっかけに、アメリカは一気に外へと飛び出します。米西戦争でボコボコにしたスペインから、キューバ、フィリピン、グアム、プエルトリコをかっさらいました。
これ、例えるなら「それまで自分の部屋でゲームしていた陰キャが、ある日突然バットを持って外に飛び出し、隣の街のゲーセンを次々と制圧して回るようになった」くらいのキャラ変です。
この時、アメリカは「自由と民主主義」を掲げながらも、実態は「他国の領土を支配する帝国」へと進化したのです。今の私たちが知る、世界中の紛争に介入する「世界の警察・アメリカ」のプロトタイプ(試作品)は、ここで完成したと言っても過言ではありません。
## メイン号爆沈事件から学ぶ現代の教訓:情報の「被害者」にならないために
この事件で最大の被害を受けたのは誰でしょうか?
戦場で散ったスペイン兵? 支配されたフィリピンの人々?もちろん彼らも被害者ですが、実は「戦場に送り出されたアメリカの若者たち」も大きな被害者です。
新聞のフェイクニュースに躍らされ、「正義のために戦うんだ!」と信じ込んで戦地へ行き、実際には「砂糖業界の利益」と「政治家のキャリア」のために命を落としたのです。
メイン号事件の裏側から、私たちが学ぶべきこと
現代を生きる私たちは、120年前の若者よりも危険な場所にいます。なぜなら、ハーストの新聞よりも強力な「アルゴリズム」という名の煽り装置が、あなたのポケット(スマホ)の中にあるからです。
- 「怒り」を感じるニュースを見たら、一旦ストップ。誰かがあなたを「怒らせよう」としている時、そこには必ず「その怒りで得をする誰か」がいます。
- トリガー(きっかけ)を疑え。事件の直後に「急すぎる法律の可変」や「急すぎる予算投入」があったら、それは準備されていたシナリオの可能性があります。
- カネの流れを追え(Follow the Money)。「正義」や「人道」という言葉の裏側に、必ず「どの企業が儲かるか」「どの業界が利権を握るか」というバランスシートが隠れています。
1898年の「メイン号」は、爆発して沈みました。ですが、今の時代でも、SNSのトレンドやニュースの見出しの中で、「小さな爆発」が毎日起きています。
「Remember the Maine(メイン号を忘れるな)」
この言葉は、今こそ私たちが自分自身に言い聞かせるべきものです。ただし、それは「復讐」のためではなく、「誰かにコントロールされない自分」を保つための呪文として。
次にあなたが「これマジかよ!」とスマホを叩きたくなった時、メイン号の裏側にいた砂糖業界のニヤつく顔を思い出してみてください。
世界は思っているよりもずっと、ビジネスでできています。
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