フィーバス・カルテルの真実:なぜiPhoneも電球も「わざと」壊れるように設計されているのか?

「一生モノ」を消し去り、あなたの財布から永遠にサブスク状態で金を吸い取る。100年前に結ばれた“悪魔の契約”の正体を暴く。


## フィーバス・カルテルの表向きの理由と、教科書が教えない違和感

想像してみてください。あなたは今、エジソンが発明したばかりの「魔法の杖」こと、電球を買いに来ました。当時の電球は、一度買えば何年も、下手したら数十年も光り続ける「超絶コスパ」の神アイテムでした。

実際、アメリカのカリフォルニア州には、1901年から120年以上も消えずに灯り続けている電球(通称:100年電球)が実在します。

「えっ、昔の製品の方が凄くない?」「今のLEDとか、意外とすぐ切れるよね?」

そう思ったあなた、正解です。鋭い。普通、テクノロジーが進歩すれば、モノは「より長持ち」し、「より壊れにくく」なるはずですよね? スマホのCPUだって、自動車の燃費だって、年々進化している。

ところが、1924年。世界中の家電メーカーのトップがある場所に集まり、恐ろしい会議を開きました。

「おい、電球が長持ちしすぎて、全然売れねーぞ」「このままだと、みんな一度買ったら二度と店に来ない。俺たち倒産しちゃうよ」「……よし。『わざと壊れる』ように、ルールを変えよう。

これが、現代の闇「計画的陳腐化」の始まり、フィーバス・カルテルの誕生した瞬間です。


## GEとフィリップスはいかにしてフィーバス・カルテルで莫大な富を得たのか?

この事件の最大の黒幕(受益者)は、今も世界に君臨する巨大企業たちです。GE(ゼネラル・エレクトリック)、フィリップス、そして日本の東京電気(現・東芝)。彼らは秘密の協定を結びました。

「1000時間を超える電球を作ったら、罰金を払え」

これ、例えるなら「絶対に味の落ちないガムを開発したメーカーに、国が罰金を科す」ようなものです。ヤバすぎませんか?

彼らのビジネスモデルを、あなたがよく知る「スマホゲーム」に例えて解説しましょう。

【最強の例え話:運営による「下方修正」】あなたは、超レアな「一生使える最強武器」を手に入れました。ところが、ゲーム運営(メーカー)は困ります。みんながその武器を使い続けたら、新しくガチャを回してくれないからです。そこで運営は、サイレント修正を入れます。「攻撃力はそのままだけど、耐久値を1/10にするわ。 10回戦ったら壊れるから、またガチャ(買い替え)してね!」

これが、フィーバス・カルテルがやったことです。当時の技術では、電球は2500時間以上、余裕で光り続けました。それを彼らは強制的に「1000時間」まで寿命を短縮させました。

メーカーの重役たちの本音:「いいか、客に『一生モノ』を売るんじゃない。客を『永遠のATM』にするんだ。1000時間でフィラメントが焼き切れるように、徹底的に品質を『落とせ』!」

結果、彼らの売り上げは数倍に跳ね上がりました。消費者は「最近の電球はよく切れるなぁ」と首をかしげながら、財布からお金を出して、また同じメーカーの電球を買う。これこそが、世界で初めて組織的に行われた「消費者の搾取システム」です。


## フィーバス・カルテルによるシステム変更:長持ちする製品から「計画的陳腐化」への激変

この事件は、単なる「電球の話」では終わりません。この成功体験が、世界経済の「OS(基本システム)」を強制アップデートしてしまったのです。

Before:職人魂の時代

「10年、20年使える良いものを作って、信頼を勝ち取ろう!」という世界。消費者は一度買えば満足し、買い替えは必要最小限。

After:計画的陳腐化(Planned Obsolescence)の時代

「いかに効率よく、保証期間が切れた直後に壊れるように作るか」という世界。消費者は常に何かを買い続けなければならない。

このシステム変更は、現代のあらゆる製品に組み込まれています。

  1. スマホのバッテリーとOSアップデート:「最新OSにしたら、急にスマホが重くなった…」という経験はありませんか? これ、実はAppleもフランスで「計画的陳腐化」として訴えられ、巨額の罰金を払っています。
  2. プリンターのインク:「まだインクが残っているのに、ICチップが『空です』と判定して印刷を止める」。これも計画的な寿命設定です。
  3. ファストファッション:数回洗濯しただけでヨレヨレになるTシャツ。これも「また買わせるため」の設計です。

フィーバス・カルテルが作ったのは、「ゴミを量産することで経済を回す」という、歪んだ現在の仕組みそのものだったのです。


## フィーバス・カルテルから学ぶ現代の教訓:最大の被害者にならないために

この歴史的な詐欺事件において、最大の被害者は、紛れもなく「あなた」であり、私たちの「地球」です。

寿命を短縮されたことで、私たちは本来払わなくてよかったお金を、100年にわたってメーカーに貢ぎ続けてきました。そして、不必要に使い捨てられた製品は、膨大なゴミとなって地球環境を破壊しています。

「技術革新」という言葉に騙されてはいけません。企業が言う「新しい技術」が、必ずしも「あなたのため」とは限らない。それは「あなたから効率よく集金するための技術」である可能性があるからです。

現代を生き抜くための「眼鏡」を手に入れろ

明日から、新しいガジェットや服を買うときに、こう自分に問いかけてみてください。

「これは、俺を自由にするための道具か? それとも、俺を永遠に買い替えのループに縛り付けるための『1000時間電球』か?」

フィーバス・カルテルの真実を知った今、あなたの目にはニュースや広告が違って見えるはずです。

  • 「修理する権利」を主張する。
  • 長く使える本物のブランドを見極める。
  • 最新モデルへの買い替えに、安易に乗らない。

知識は、最大の防衛策です。企業の「バランスシート」を支えるためのカモになるのは、今日で終わりにしましょう。あなたが賢くなれば、企業も「本当に長持ちする良いもの」を作らざるを得なくなるのですから。

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