「明日、雨が降るのは神の仕業じゃない。アメリカ空軍の許可が下りたからだ。」
## オペレーション・ポパイの表向きの理由と、教科書が教えない「天候」という兵器の違和感
想像してみてください。あなたは今、ベトナムの深いジャングルの中にいます。湿度は100%、足元はドロドロ。でも、これだけなら「ジャングルの日常」ですよね。
ところが、ある日を境に「雨」が止まらなくなります。1日、2日じゃない。数週間、数ヶ月。川は氾濫し、道は泥の沼と化し、移動することすら不可能になる。
「異常気象かな?」と思いますよね。でも、その雲の上を見てください。米軍の輸送機が、怪しげな粉末をバラまきながら旋回しています。
これが、1967年から5年間にわたって極秘で行われた「オペレーション・ポパイ」。世界で初めて、人類が「天気」をプログラミングして兵器として運用した、現代地政学のブラックボックスです。
教科書では「ベトナム戦争は、ゲリラ戦に苦戦したアメリカが撤退した」と一行で片付けられます。でも、その裏側では、「敵を溺れさせて動けなくする」という、ドラえもんの道具を悪用したような恐ろしい実験が行われていたんです。
え、嘘でしょ?って思いましたか?残念ながら、これは米公文書館にもバッチリ残っている「ガチ」の歴史なんです。
## 米国空軍はいかにしてオペレーション・ポパイで「天候」という最強の武器を手に入れたのか?
さて、ここで気になるのが、なぜ米軍がそんな「神の領域」に手を出したのか?という点です。この作戦の最大の受益者は、間違いなく米国空軍(ペンタゴン)です。
彼らが手に入れたのは、単なる「雨」ではありません。「バレずに敵のインフラを物理的に破壊する権利」です。
「最強の例え話」:ドラクエの呪文「ラリホー」を現実にした米軍
これをスマホ世代の皆さんに例えるなら、「オンラインゲームで、運営だけが使える『ラグ(遅延)』発生コマンド」です。
ベトナム側(北ベトナム軍)は、細い山道(通称:ホーチミン・ルート)を使って、南へ食料や武器を運んでいました。これが彼らの「ライフライン」です。普通、ここを攻撃するには爆弾を落としますよね?でも爆撃は目立つし、国際社会から「民間人を殺すな!」と叩かれます。
そこで米軍は考えました。「爆弾を使わずに、道を使えなくすればいいんじゃね?」
そこで使われたのが「クラウド・シーディング(雲の種まき)」という魔法です。雲の中に「ヨウ化銀」をぶち込み、無理やり雨を降らせる。
- 米軍(運営): 「はい、ここで大雨コマンド発動。ルートを泥沼にします」
- ベトナム軍(プレイヤー): 「うわっ、足が動かねえ! トラックが沈む! 武器が届かない!」
結果、米軍は「1ドルも爆弾を使わずに、数ヶ月にわたって敵の物流をフリーズさせる」というコストパフォマンス最強の戦術を手に入れたわけです。当時の国防長官ロバート・マクナマラは、この成果にニヤリと笑ったことでしょう。
## オペレーション・ポパイによるシステム変更:「天候=自然」から「天候=兵器」への激変
この事件は、人類の歴史における「OSの強制アップデート」でした。それまでの戦争は、火薬や毒ガスなど「人間が作ったもの」で殺し合うルールでした。
しかし、オペレーション・ポパイ以降、世界は「地球そのものを兵器にする」という禁断のフェーズに突入しました。
Before:自然は克服すべき「環境」だった
雨が降れば休み、晴れれば戦う。天気はコントロールできない「前提条件」でした。
After:自然はカスタマイズ可能な「アプリ」になった
この作戦直後、世界は戦慄しました。「もしアメリカが、他国の農作物を枯らすために干ばつを起こしたら?」「洪水で街を沈めたら?」この恐怖が、1977年の環境改変兵器禁止条約(ENMOD)という新しい「利用規約」を生むきっかけになります。
しかし、考えてみてください。スマホのOSがアップデートされた後、古いバージョンに戻ることはありませんよね?一度「天気は操作できる」と証明されてしまった以上、現代の軍事テクノロジーにおいて「気象操作」が消えてしまったと考えるのは、あまりにピュアすぎます。
現在、多くの国が「人工降雨」の実験を公言していますが、それが「農業用」なのか「軍事用」なのか、その境界線はグレイなままです。
## オペレーション・ポパイから学ぶ現代の教訓:最大の被害者にならないために
この事件で最大の被害者となったのは、政治とは無関係なベトナムの農民たちです。彼らは自分の国の土壌が軍事実験場にされ、先祖代々の田畑が人為的な洪水で流されるのを、ただ指をくわえて見ていることしかできませんでした。
「天気が悪いのは運が悪かっただけだ」という思い込みが、実は「誰かの利益のために仕組まれた演算結果」だったとしたら?これほど絶望的なことはありません。
僕たちが「眼鏡」を変えるべき理由
さて、最後にこの授業をまとめましょう。オペレーション・ポパイが僕たちに教えてくれる一番の教訓はこれです。
「ニュースが伝える『悲劇』の裏には、必ず『誰かの帳簿(バランスシート)』がある」
- 異常気象で野菜の値段が上がる。
- 突然の災害で特定の企業の株価が動く。
- 新しい法律で、なぜか特定のアプリが使えなくなる。
これらを「たまたま起きたこと」として流すのは、思考停止です。「この状況で、誰が一番得をしているのか?」「この『雨』を降らせることで、誰のルートが止まっているのか?」
この視点を持つだけで、あなたの見る世界はガラリと変わります。ネットニュースの見出しに踊らされる「被害者」になるのは、もう終わりにしましょう。
明日の天気予報を見るとき、ふと思い出してみてください。その雨雲の向こう側に、誰かの意図が隠れていないかを。
「真実は、常に雲の上に隠されている。」
今日の授業はここまで。また次の「裏側」でお会いしましょう。
コメント