リビア大人工河川の破壊:アフリカを救う「魔法の水道」がNATO空爆で狙われた真実

「石油より貴重な宝」を見つけた国が、なぜ地図から消されそうになったのか?蛇口をひねれば「植民地支配」が始まる、水インフラ戦争のドス黒い裏側。


## リビア大人工河川の破壊の表向きの理由と、教科書が教えない違和感

想像してみてください。あなたは、見渡す限り砂漠しかない「マッドマックス」のような厳しい世界に住んでいます。喉はカラカラ、食べ物も育たない。そんな絶望的な場所で、ある日突然、王様がこう宣言しました。

「砂漠の地下に、とてつもない量の『超ピュアな水』が眠っているのを見つけた。これを巨大なストローで吸い上げて、国中に配る。もう誰にも、一滴の水も乞う必要はない!」

これ、ファンタジーじゃありません。20世紀末、リビアという国で実際に起きた「奇跡」なんです。当時の指導者カダフィ大佐が進めたこのプロジェクトは、長さ4000kmにおよぶ巨大な水道管を敷設し、サハラ砂漠を緑の農地に変えるという「世界最大級のインフラ事業」でした。

ところが、2011年。世界はこのニュースに驚愕します。「リビアで独裁者が民衆を虐殺している!救わなければ!」という正義の旗印のもと、NATO(北大西洋条約機構)の軍隊が空爆を開始したのです。

ここからが違和感の正体です。

彼らが爆撃機で真っ先に狙ったのは、独裁者の宮殿だけではありませんでした。なんと、リビア国民の命の綱である「水道管の製造工場」や「給水ネットワーク」をピンポイントで破壊したのです。

「え、ちょっと待って。民衆を助けに来たんだよね? なんで飲み水を止めるの?」

そう、ここに「表向きの正義」では説明がつかない、ドス黒い経済の論理が隠されているんです。


## 水メジャーはいかにしてリビア大人工河川の破壊で莫大な富を得たのか?

この事件で、一体誰がガッツポーズをしたのか?結論から言いましょう。それは「水メジャー」と呼ばれる欧米の巨大水資本企業です。

リビアが自前で水を供給し、砂漠で食糧を自給自足する。これは一見、素晴らしいことですよね。でも、ビジネスの視点から見ると、これは「最悪の事態」なんです。

究極の例え話:無料Wi-Fi付きの自習室 vs 有料ネカフェ

想像して。あなたが町で唯一の「有料ネカフェ(水メジャー)」を経営しているとします。みんな高い金を払ってネットをしに来る。ところが、隣でガキ大将(カダフィ)が、「誰でもタダで使える爆速Wi-Fi完備の自習室(大人工河川)」を無料で開放し始めたらどうなりますか?

あなたの店の客はゼロになります。赤字です。潰れます。「……これは、あの自習室をぶっ壊すしかないな。」

これが、世界で起きていたことの縮図です。フランスなどの欧米諸国には、世界中の「水」をビジネスにする巨大企業がいくつもあります。彼らにとって、リビアが「自前で、安く、大量に」水を供給し、さらには隣のアフリカ諸国にまでその技術を広めようとすることは、ビジネスチャンスを奪う「営業妨害」以外の何物でもなかったんです。

カダフィ: 「この水は、石油より価値がある。我々はもう外国の援助も、高い水道料金も必要ない。」水メジャー: 「(チッ、生意気な……。こいつがいなくなれば、リビアの水道を『民営化』して、我々が管理して儲けられるのに。)」

こうして、「独裁打倒」という最高の口実とともに、リビアの自立したインフラは物理的にスクラップにされたわけです。


## リビア大人工河川の破壊によるシステム変更:【Before】から【After】への激変

この破壊は、単なる戦争の被害ではありません。リビア、そしてアフリカ全体にかかっていた「OS(システム)」の強制書き換えでした。

Before:自立と自給の「リビアOS」

  • 仕組み: 国内の石油の利益をそのまま「水と食料」に投資。
  • 生活: 水道代はほぼ無料。砂漠に小麦畑が広がり、外国に依存せず生きていける。
  • 野望: アフリカ独自の通貨を作り、欧米の銀行システム(ドル・ユーロ)から脱却しようとしていた。

After:依存と搾取の「グローバル・スタンダードOS」

  • トリガー: 2011年7月、NATOが「軍事施設だ」という名目で水道管工場を爆撃。
  • 現状: 水道網はズタズタ。リビア人は再び、ペットボトルの水(多くは外国資本)を買うか、修理のために外国企業に高い金を払ってお願いするしかなくなった。
  • 影響: 「水がなければ生きられない」という究極の弱みを握られ、リビアは二度と欧米に逆らえない「壊れた国」へとアップデート(退化)された。

これはスマホの基本ソフトを無理やり変えられて、今まで無料だったアプリがすべて「月額課金(サブスク)」になり、しかもその料金は運営側にしか決められない状態にされたようなものです。


## リビア大人工河川の破壊から学ぶ現代の教訓:最大の被害者にならないために

この事件で最大の被害者になったのは、言うまでもなく「リビアの一般市民」です。「自由」を求めて立ち上がったはずの若者たちは、気づけば「水もまともに飲めないインフラの荒野」に取り残されました。

私たちがここから学ぶべき教訓、それは「インフラ(生活の土台)を他人に握られることの恐怖」です。

学び1:正義の裏にある「帳簿(バランスシート)」を見ろ

ニュースで「自由のため」「人道支援のため」というキラキラした言葉が踊るときこそ、その裏で「誰がその国の資産(水、石油、通信、電力)を欲しがっているか?」を考えるクセをつけてください。

学び2:自給自足は「最強の防衛」である

リビアが消された本当の理由は、彼らが「有能すぎた」からです。自分で水を作り、自分で食料を確保し、自分たちの通貨を作ろうとした。他国に依存しない「最強の自給自足」を完成させようとしたから、既存のルールを作っている強者たちに目をつけられたんです。

学び3:次は「水」の奪い合いが、あなたの隣で起きる

リビアの話は、決して遠い砂漠の出来事ではありません。日本でも「水道民営化」の議論が進んでいますよね? もし水道が外国の巨大企業の手に渡れば、彼らは「利益」のために料金を上げ、従わない者の蛇口を止めることができます。

リビアで起きた「大人工河川の破壊」は、21世紀が「石油の奪い合い」から「水の奪い合い」にシフトした瞬間の象徴的な事件でした。

明日から、あなたが蛇口をひねるとき。「この水は一体、どこの誰がコントロールしているんだろう?」そんなふうに考えるだけで、世界の見え方はガラリと変わります。

情報を鵜呑みにする「消費者」で終わるか、構造を見抜く「目撃者」になるか。選ぶのは、スマホを持っているあなた自身です。

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