「ロシアの自作自演」という報道を鵜呑みにするな。これは、あなたの電気代を爆上げさせた、史上最大の「エネルギー市場・乗っ取り劇」だ。
1. ## ノルドストリーム爆破の表向きの理由と、教科書が教えない違和感
2022年9月26日、バルト海の冷たい海底で、巨大な爆発が起きました。引き裂かれたのは、ロシアとドイツを繋ぐ世界最大のガスパイプライン「ノルドストリーム」。
ニュースではこう報じられました。「ロシアの軍事侵攻に対抗するため、何者かが爆破した!」「ロシアが欧州を脅すための自作自演だ!」
……えっ、ちょっと待ってください。ここで一度、スマホを置いて冷静に考えてみてほしいんです。
あなたがもし、街で一番売れている「ラーメン屋の店主」だったとします。自分の店と、一番のお得意様(ドイツ)を繋ぐ「専用の出前ルート」を、自分でお金をかけて作ったばかりです。そのルートがあれば、黙っていてもチャリンチャリンとお金が入ってくる。
わざわざ、自分でその道をダイナマイトでぶっ壊しますか?
「ロシアが自作自演した」という説は、例えるなら「ラーメン屋の親父が、自分の店の売り上げをゼロにするために、自分で店を爆破した」と言っているようなものです。
帳簿(バランスシート)を見れば、違和感は一目瞭然。ロシアはこの爆破で、数千億円の設備と、将来にわたる莫大なガス売却益を失いました。犯人は、自分の家を焼くようなバカではありません。もっと他に「笑いが止まらない人物」がいたはずなんです。
2. ## 米国産LNG業者は、いかにしてノルドストリーム爆破で莫大な富を得たのか?
「誰がやったか」を知りたければ、「誰が一番儲かったか」を見ればいい。この事件で、シャンパンを開けてお祭り騒ぎをしていたのは誰でしょうか?
それは、海の向こう側にいる「米国産LNG(液化天然ガス)業者」たちです。
最強の例え話:格安スーパーの「強制閉店」
想像してみてください。あなたの家の近所に、めちゃくちゃ安くて質の良い「ロシア産スーパー」がありました。近所の人(欧州諸国)はみんなそこで買い物をしていました。ところが、ある日突然、そのスーパーに続く一本道が爆破され、店は休業に追い込まれます。
困り果てた住民の前に、遠く離れた場所から大きなトラックがやってきます。「よう、困ってるみたいだな!ウチの米産スーパーの高級ガスを買わないか? ただし、価格はこれまでの4倍だ。あ、船で運んでくるから運賃もたっぷりもらうぜ?」
これ、冗談抜きで今の欧州(特にドイツ)で起きていることです。
受益者のセリフを想像してみよう
米国産LNG業者のボス「いやあ、ロシア産のパイプラインは邪魔だったんだよね。あんな安売りされたら、俺たちの高いガスが売れないじゃないか。でももう安心だ。物理的に道がなくなったんだから、客は俺たちから買うしかない。サンキュー、爆破!」
ロシアを市場から追い出し、その巨大なシェアをそのまま「横取り」する。これが、この事件の裏側に流れる「マネーの正体」です。
3. ## ノルドストリーム爆破によるシステム変更:安価なロシア産から高価な米国産への激変
この事件は、単なるテロではありません。欧州の経済システムにおける「OSの強制アップデート」だったのです。
[Before]:ロシア依存の「サクサク・モード」
これまでのドイツや欧州は、ロシアからパイプラインで「安くて大量のガス」を蛇口をひねるように受け取っていました。これにより、ドイツの車や機械は安く作られ、世界中で売れていました。いうなれば、「基本プレイ無料(激安)」の神ゲーです。
[After]:米国依存の「課金地獄・モード」
爆破後のシステムは一変しました。ガスは船(タンカー)で、液体にして運ばれてきます。これには莫大なコストがかかります。
- 輸送費: シベリアからパイプで送るより、船で海を渡る方が圧倒的に高い。
- 設備費: 液体をガスに戻すための特殊な工場が必要。
- 価格決定権: ロシアというライバルが消えたため、売り手(米国など)の言い値になる。
これ、スマホのプランに例えると分かりやすいです。「月額2,000円で使い放題だったプランが、ある日突然解約され、月額20,000円で従量課金のプランに強制加入させられた」ようなものです。
「ロシア依存を脱却して自由になった!」と政治家は言いますが、実際には「安価なロシア依存から、高価な米国依存へ乗り換えさせられただけ」。しかも、その乗り換え費用(ガス代高騰)を払っているのは、政治家ではなく、現地の一般市民なのです。
4. ## ノルドストリーム爆破の真実と現在:ドイツ製造業の崩壊というシナリオ
「エネルギーが高い」ということは、現代社会において「死を意味する」と言っても過言ではありません。
ドイツといえば、ベンツやBMW、巨大な化学工場で有名な「欧州の工場」です。しかし、その強さの源泉となっていたのは、実は「ロシア産の安いエネルギー」でした。
黒幕の狙いは「エネルギー」だけじゃない?
今、ドイツの多くの工場が閉鎖に追い込まれたり、エネルギーの安いアメリカに拠点を移したりしています。つまり、この爆破事件の影響は:
- エネルギー利権をロシアから奪い、アメリカが握る。
- ライバルであるドイツ(欧州)の製造業を弱体化させ、企業をアメリカへ誘致する。
という、「一石二鳥」ならぬ「一石多鳥」の戦略だった可能性が見えてきます。
「犯人はロシアだ!」と叫んでいる間に、欧州の財布(家計)と心臓(製造業)は、着実に蝕まれていったのです。
5. ## ノルドストリーム爆破から学ぶ現代の教訓:未来の被害者にならないために
この事件で最大の被害者は誰でしょうか?
それは、「何の事情も知らされず、冬の暖房代が3倍になり、インフレで苦しんでいる欧州の一般家庭」です。そして、エネルギー高騰によって倒産した企業で働いていた、一般の従業員たちです。
私たちが明日から、ニュースを見るための「眼鏡」
この事件から学ぶべき教訓は一つです。「『正義』や『悪』という言葉が出てきたときこそ、キャッシュフロー(金の流れ)を追え」ということです。
- 「ロシアが悪だ!」という声が大きければ大きいほど、その影でこっそりポケットに金をねじ込んでいるのは誰か?
- その「正義の決断」の結果、得をしたのは誰で、最後に請求書を払わされるのは誰か?
現代社会のシステムは、私たちが知らないうちに、まるでスマホの利用規約を「同意する」と深く考えずにクリックするように、不利なルールに書き換えられています。
ノルドストリームは海底で眠っていますが、その結果として起きた「エネルギー価格の高騰」は、今も私たちの世界の物価を押し上げています。
次にニュースで大きな事件が起きたとき、あなたはこう呟いてみてください。「……で、この状況で一番儲かってるの、誰?」
その問いこそが、世の中の「裏側」にアクセスするための、唯一のパスワードなのです。
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