「独裁者を倒して民主化!」…その綺麗事の裏で、あなたのお財布と「世界の通貨ルール」を巡る、仁義なき強奪戦が行われていた。
## リビア・カダフィ大佐殺害の表向きの理由:教科書が絶対に教えない「違和感」の正体
2011年、スマホの画面に衝撃的な映像が流れました。砂まみれになり、民衆に引きずり出される一人の老人。かつて「中東の狂犬」と呼ばれたリビアの最高指導者、カダフィ大佐の最期です。
テレビのニュースはこう報じました。「独裁者が自国民を虐殺しようとした! だから正義の味方・NATO(北大西洋条約機構)が市民を守るために空爆し、独裁政権を倒したんだ。めでたしめでたし!」
……。。ちょっと待ってください。それ、本当ですか?
今のリビアを見てみましょう。カダフィが消えた後、国はバラバラになり、各地で武装勢力が喧嘩を続け、かつてアフリカNo.1だった生活水準は見る影もありません。「正義の介入」の結果が、これ?
実は、事件の帳簿(バランスシート)をめくってみると、教科書には載っていない「ドロドロの動機」が見えてきます。これは、独裁打倒の物語ではなく、「自分たちのルール(ドル・ユーロ)に従わない奴を、仲間内でハブいて財産を没収した」という、国際規模のカツアゲに近い事件だったのです。
## 仏・米の通貨当局と石油メジャーの真実:カダフィ殺害で「莫大な富」を得たのは誰か?
この事件で、一体誰が「一番得をした」のでしょうか?
犯人を捜すなら、カネの流れを追え。それが鉄則です。最大の受領者は、リビアの市民ではありません。フランス・アメリカの通貨当局(銀行の親玉)と、石油メジャー(巨大エネルギー企業)です。
最強の例え話:カダフィは大企業の「独自Pay」を作ろうとした
これを現代の若者の感覚で例えるなら、こんな感じです。
あなたは今、全員が「Apple Pay(ドル)」か「Google Pay(ユーロ)」しか使っていない巨大なショッピングモール(世界市場)にいます。モールの管理運営会社(欧米)は、決済手数料でボロ儲けしています。
そこに、一人のクセ強オーナー(カダフィ)が現れてこう言いました。 「おい、うちらの店(アフリカ諸国)では、もうAppleもGoogleも使わないわ。自分たちで『アフリカ・ゴールドPay(金ディナール)』って独自のポイント経済圏を作るわ。金(ゴールド)が裏付けだから、価値は超安定してるぞ!」
これを聞いたモール運営会社(欧米当局)はどう思うでしょうか?「あいつ、ルールをぶっ壊そうとしてる。このままじゃ俺らの手数料収入(通貨覇権)がなくなる。…よし、アイツを『迷惑客』として通報して、店から叩き出そう」
これが、カダフィが殺された「真の原因」です。
カダフィは当時、リビアが持つ大量の金(143トン以上!)を担保に、アフリカ全体で使える共通通貨「金ディナール」を作ろうとしていました。もしこれが成功していたら、アフリカ諸国はフランスやアメリカに頼らずに貿易ができるようになり、欧米の金融支配から卒業してしまったはずなのです。
カダフィの独り言を想像してみましょう。「フフフ…石油を売る時にドルじゃなくて『俺らの金貨』で払わせれば、アフリカは一気に世界最強の経済圏になれるぞ…」
…その直後、彼は消されました。
## リビア・カダフィ殺害の裏側にある「システム変更」:なぜ地域経済圏構想は潰されたのか?
この事件は、単なる一国の政権交代ではありません。世界経済の「OS(基本システム)の強制アップデート」でした。
【Before】カダフィが目指した世界
- 資源ナショナリズム: 「リビアの石油はリビアのもの。外資に安売りしない!」。
- 金本位制の復活: 石油を売る時は「金(ゴールド)」で決済。ドルを通さない自由な貿易。
- アフリカの自立: 欧米の銀行から借金しなくてもいいエコシステム。
【After】アップデート後のリビア(現在)
- 利権の再分配: カダフィがいなくなった途端、リビアの石油施設には欧米企業の旗がなびくようになりました。
- 通貨支配の維持: 「金ディナール」構想はシュレッダーにかけられ、アフリカ諸国は引き続きドルとユーロを使わざるを得なくなりました。
- カオスな無政府状態: 強いリーダーがいなくなったことで武装勢力が乱立し、武器市場は大盛況。
この「OSアップデート」のトリガーとなったのは、「人道支援」という名の軍事介入です。ネットでいうところの「荒らし報告」を大量送信して、気に入らないアカウントをBAN(永久追放)させる手法に似ています。そうして、欧米の金融支配という「既存のゲームルール」を書き換えようとした挑戦者は、見せしめとして排除されたのです。
## リビア崩壊の現在から学ぶ教訓:私たちは「情報の裏側」をどう見ればいいのか?
この事件の最大の被害者は、間違いなくリビア国民です。かつてのリビアは、教育費も医療費もタダ、電気代もほぼ無料、結婚すれば住宅購入資金まで補助されるという、アフリカで最もリッチな福祉国家でした。それが今や、電気がろくに通らず、食料も不足する「失敗国家」に転落しました。彼らは「自由」と引き換えに、「生活のすべて」を奪われたのです。
この事件を明日のニュースに活かす「眼鏡」
私たちがリビアの悲劇から学ぶべき教訓は、「善悪のラベル」を疑うことです。
- 「独裁 vs 民主主義」という対立構造を見たら、まず「財布(カネ)」を見ろ。
- 誰かが「正義」を叫んで攻撃を始めたら、「その結果、誰が特をする仕組みになるか」を考えろ。
- 「独自ルール(独自通貨)」を作ろうとする者は、必ず既存の強者に潰される。
世界は学校の道徳の時間のように「正しい人」が勝つ場所ではありません。「自分のルールを押し通せる強者」が、ルールを書き換えて自分たちに都合のいい歴史を作る場所です。
次にニュースで「独裁国家の民主化支援!」という文字を見かけたら、スマホをスワイプする手をふと止めて、こう考えてみてください。「へぇ、今度はどこの国の『ゴールド』や『資源』が狙われてるんだ?」
その視点こそが、現代社会というハードモードなゲームを、騙されずに生き抜くための最強の武器になります。
影響度: ★★★★(世界経済のルールを固定した決定的な事件)タグ: 金本位制, 通貨戦争, 資源ナショナリズム, リビア, カダフィ
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