PowerShellでPC稼働時間を暴く!再起動までの”真実”を知る黒魔術

「昨日、ちゃんとシャットダウンしたはずなのに、なんだか動作がもっさりする……」

そんな違和感を抱いたことはありませんか? 実は、現代のWindowsにおいて「シャットダウン」は必ずしも「システムの休息」を意味しません。あなたがPCを休ませたつもりでも、システム内部では数日、あるいは数週間も連続で走り続けている可能性があるのです。

何日も徹夜をしている人に「疲れてる?」と聞くのではなく、「最後に寝たのはいつ?」と正確な記録を突きつける問診票。それこそが、今回ご紹介するPowerShellによる稼働時間の取得です。

この記事では、GUIでは見えにくいシステムの「隠れた疲弊」を一行の呪文(コマンド)で暴き出し、淀んだPC環境を浄化するための技術を伝授します。数字は嘘をつきません。あなたのPCの叫びを、今こそ聞き出しましょう。


なぜあなたのPCは「シャットダウン」しても重いのか?

「毎日、業務終了時にシャットダウンボタンを押しているから大丈夫」という考えは、残念ながら今のWindowsでは通用しません。パソコンが重い原因が、実は「目に見えない連続稼働」にあるケースは非常に多いのです。

高速スタートアップが隠す「連続稼働」の正体

Windows 10/11には「高速スタートアップ」という機能が標準で搭載されています。これは次回の起動を速めるために、シャットダウン時にOSの核となる部分(カーネル)の状態を保存し、完全に終了させない仕組みです。

例えるなら、部屋の掃除をせず、散らかったゴミをすべて押し入れに突っ込んで隠している状態です。見た目はスッキリしていても、押し入れの中(メモリやキャッシュ)には前日のゴミが溜まったまま。これを繰り返せば、いつか押し入れは溢れ出し、動作に支障をきたすのは火を見るより明らかでしょう。

「SNSでは『シャットダウンしたのにタスクマネージャーの稼働時間が10日を超えている』という驚きの声が頻繁に上がっています」

この機能のせいで、メモリの断片化やゴーストプロセスが蓄積され続け、システムは徐々に疲弊していきます。これを完全にリセットして「押し入れを空にする」には、通常のシャットダウンではなく「再起動」を選択する必要があるのです。


【黒魔術レシピ】最後に再起動してからの時間を知るワンライナー

では、あなたのPCが実際にどれだけの期間「不眠不休」で働いているのか、その真実を暴くための呪文を唱えてみましょう。PowerShellを開き、以下のコマンドをコピー&ペーストしてみてください。

コピペでOK!Get-CimInstanceを使った最短コマンド

もっともスマートに稼働時間を算出する「黒魔術」のレシピがこちらです。

(Get-Date) - (Get-CimInstance Win32_OperatingSystem).LastBootUpTime

この一行を実行するだけで、以下のような結果が返ってきます。

  • Days(日数)
  • Hours(時間)
  • Minutes(分)
  • Seconds(秒)

もし、あなたが毎日シャットダウンしているつもりなのに、「Days」の項目が「7」や「14」になっていたとしたら、それはシステムが1週間から2週間、一度も深い眠りについていない証拠です。

コマンドの仕組み解説:現在時刻から起動時刻を引く

この短くも強力な呪文が何をしているのか、少しだけ中身を覗いてみましょう。暗号のように見えるコマンドも、分解すれば論理的な構造が見えてきます。

  1. (Get-Date): これは「今この瞬間」の時刻を取得する命令です。
  2. (Get-CimInstance Win32_OperatingSystem).LastBootUpTime: OSの管理情報から「最後にOSが起動した時刻」をピンポイントで抽出しています。
  3. その間を「-(マイナス)」でつなぐ: 「現在」から「誕生した瞬間」を引くことで、生まれてから(起動してから)経過した純粋な時間を算出しているのです。

「専門家の間では、トラブルシューティングの第一歩として、まずこの値をチェックすべきだという意見が一般的です」

複雑なツールをインストールする必要はありません。標準機能だけで、システムの健康状態をこれほど鮮明に可視化できるのです。


タスクマネージャーよりPowerShellを使うべき理由

「稼働時間なら、タスクマネージャーの『パフォーマンス』タブを見ればわかるのでは?」と思う方もいるでしょう。確かにそこにも表示はされますが、あえて黒い画面(PowerShell)を叩くことには、エンジニア顔負けの実利があります。

0.1秒単位まで正確!数値としての取り回しの良さ

タスクマネージャーの表示は、あくまで人間が眺めるためのものです。一方で、PowerShellから出力されるデータは、そのまま「加工可能な素材」になります。

比喩的に言えば、タスクマネージャーは「壁にかけられた時計」であり、PowerShellは「デジタルストップウォッチの記録データ」です。タスクマネージャーの数値をコピーしてExcelにまとめたり、同僚に報告したりするのは意外と手間がかかります。

しかし、PowerShellなら実行結果をそのままテキストとして保存したり、スクリプトに組み込んで「稼働時間が48時間を超えたら警告を出す」といった自動化(クリーニング)へ繋げることができます。

「業界では、リモートワークの普及に伴い、遠隔地にあるPCの状態を把握するために、こうしたCLI(コマンドラインインターフェース)での確認が主流となっています」

一度この「一行で真実を掴む」快感を覚えると、重いGUIをマウスでカチカチと操作するのがいかに非効率であるかに気づくはずです。


PCの疲れを癒やす「正しいリセット」のタイミング

稼働時間を可視化できるようになったら、次は「いつ、その疲れを癒やすべきか」という判断基準を持ちましょう。PCも人間と同じで、限界を超えて働かせることは寿命を縮める原因になります。

稼働何日を超えたら危険?パフォーマンス低下の目安

一般的に、Windows PCは3日(72時間)連続で稼働させると、何らかのパフォーマンス低下が始まり、7日(168時間)を超えると不安定な挙動が目立つようになると言われています。

想像してみてください。エンジンを止めずに1週間走り続けている車で、これから高速道路に乗ろうとしていませんか? 途中でオーバーヒートしたり、ブレーキの効きが悪くなったりするのは、もはや不運ではなく必然です。「最近ブラウザの動作が遅い」「Excelがよく固まる」といった症状は、PCが発している「仮眠ではなく、熟睡(再起動)させてくれ」という悲鳴なのです。

「SNSや掲示板では『週に一度、金曜日の夜に再起動するだけで、月曜日の動作が劇的に改善した』という体験談も少なくありません」

100日間一度も忘却(リセット)を許されない脳が、まともに思考できるはずがないように、PCも定期的な「自己の初期化」を必要としています。


まとめ:一行の呪文でWindowsの健康を維持する

今回の「黒魔術」を通して得たものは、単なる数値の取得方法だけではありません。「見えない不調」の正体が、積み重なった「時間」であることを知る、新しい視点です。

記事の要点

  • Windowsの「シャットダウン」は、高速スタートアップによって「仮眠」に化けている。
  • PowerShellのワンライナー (Get-Date) - (Get-CimInstance Win32_OperatingSystem).LastBootUpTime で、正確な稼働時間を取得できる。
  • 稼働時間が3〜7日を超えたら、システムのパフォーマンスと寿命を守るために「再起動」が必要。

今日からできるアクション

まずは今すぐ、今回紹介したコマンドをPowerShellで実行してみてください。もし「Days」が思いのほか大きかったら、「Shiftキーを押しながらシャットダウン」するか、あるいはシンプルに「再起動」を選択しましょう。これがOSのすべてを浄化し、まっさらな状態からスタートさせる唯一の手段です。

「休息とは、回復することであって、停止することではない。」(ジョージ・マクドナルド)

再起動という名の「器の洗浄」を怠らなければ、あなたのPCは常に最高のパフォーマンスで応えてくれるはずです。淀んだ空気を吹き飛ばし、今日からまた、軽快なデジタルライフを送りましょう。

シャットダウンは「おやすみ」ではなく「仮眠」に過ぎない。数字は嘘をつかない。PCの叫びを一行で聞き出せ。

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