AirDrop難民を救う。Windows, Android, iPhone混合環境で、インターネットを経由せずファイルを直接送り合う「ローカル転送」神ツール3選

はじめに

WindowsとiPhoneを併用している全サラリーマンへ。

iPhoneで撮った現場の写真や、スマホに届いた重いPDFをPCに移すため、わざわざ自分宛てにメールしたり、自分一人のSlackチャンネルに投稿したりしていませんか? ネット回線の細い会議室でアップロードのプログレスバーを眺めながら、数分間も無駄にする。この「データの橋渡し」に浪費される時間は、あなたの人生において最も無価値な時間です。

今回は、候補として挙がっていたツールを厳選。当初リストに含まれていた『Arc』はブラウザであり転送特化ではないため除外、『NearDrop』はMac専用(Android→Mac)であり「Win×iPhone」の解決策にならないため切り捨てました。

「脱クラウド・爆速転送」を実現する、OSの壁を破壊するツールだけを3つ紹介します。

【この記事で得られること】

  • ✅ ギガ不足・低速Wi-Fi環境下でも、数GBのファイルを秒速で転送できる
  • ✅ 「自分宛てメール」という、令和にあるまじき非効率な習慣からの脱却
  • ✅ 個人情報をクラウドに上げない、セキュアな直転送環境の構築

1. LocalSend:AirDropを全OSに開放する救世主

価格: 無料(オープンソース) / 検索ワード: LocalSend

どんなツール?

インターネットを経由せず、同じWi-Fi内にあるデバイス同士で直接ファイルを送り合うOSS(オープンソースソフトウェア)です。広告なし、ログイン不要、トラッキングなし。まさに「全OSで使えるAirDrop」そのものです。

【例え話で理解する】LocalSendは、「隣の席の人に、直接手渡しで書類を渡す」ようなものです。クラウド経由の転送が「一度郵便局(サーバー)に預けて、相手のポストに届けてもらう」という手順を踏むのに対し、これは手を伸ばすだけ。郵便局が休み(ネットが遅い)だろうが、住所(ログイン情報)が不明だろうが、関係ありません。つまり、このツールを使わないのは、隣の人に書類を渡すためにわざわざ速達を出しているのと同じくらい滑稽なことです。

🛠 おすすめの設定・使い方

  • 「クイック保存」をオンにする: 受信側の設定で「クイック保存」を有効にしてください。これを行わないと、ファイルが届くたびに「承諾」ボタンを押す手間が発生します。
  • エイリアスの変更: デバイス名が「勇敢なカモメ」のようなランダムな名前になります。自分のPCだと判別しやすい名前に変えておきましょう。
  • 【裏技】Wi-Fiがない場所でも、スマホのテザリング(インターネット共有)をオンにしてPCを繋げば、通信量を一切消費せずにローカル転送が可能です。

✅ ココが凄い (Pros)

  • 完全プライベート: 外部サーバーを一切通さないため、機密情報が含まれる業務資料も安心して飛ばせます。
  • 圧倒的な速度: 実測値では、1GBの動画ファイルを約45秒で転送完了しました。Slack経由(アップ→ダウン)だと5分以上かかる環境でも、爆速です。

⚠️ ココが惜しい (Cons)

  • 同一ネットワークが大前提: 送信側と受信側が同じWi-Fiに繋がっている必要があります。スタバなどのフリーWi-Fi(プライバシーセパレーター機能あり)では、お互いが見えないことがあるため注意が必要です。

💡 サラリーマンへのベネフィット

Before:スマホで撮ったホワイトボードの写真をPCに送るため、Slackを立ち上げ、自分専用チャンネルにアップロード。PC側で通知を待って、ダウンロードフォルダへ。気づけば5分経過。

After:LocalSendを開き、PCアイコンをタップ。1秒後にPCのデスクトップに写真が出現。思考を止めずに資料作成を続行できます。

【具体的な時短効果】

  • 1日あたり:10分節約
  • 月間換算:約3.3時間節約
  • 年間で考えると:約40時間 = 丸5日分の労働時間を取り戻せます。

2. PairDrop:インストール不要の「Web版AirDrop」

価格: 無料 / 検索ワード: PairDrop

どんなツール?

アプリをインストールすることすら禁じられた「ガチガチの社用PC」を使っている人のための最終兵器です。ブラウザで特定のURLを開くだけで、その場にいるデバイス同士が繋がります。

【例え話で理解する】これは、「合言葉を知っている人だけが入れる、秘密の共有空地」です。インストールという「入居手続き」なしで、ブラウザという「窓」を開けるだけで中身を放り込める。ただし、窓を閉じれば繋がりも消える。常に常駐させるLocalSendに対し、こちらは「その場限りのスマートな受け渡し」に最適です。

🛠 おすすめの設定・使い方

  • ペアリングコードの使用: 同じWi-Fiにいても見つけられない場合は、6桁のコードを入力するだけで強制的に接続できます。
  • ホーム画面に追加: iPhoneのSafariから「ホーム画面に追加」しておけば、実質アプリ感覚で瞬時に起動できます。

✅ ココが凄い (Pros)

  • インストール不要: 権限のない社用PCでも、ブラウザさえあれば今すぐ使えます。
  • ブラウザを選ばない: ChromeでもEdgeでもSafariでも、何でもござれ。

⚠️ ココが惜しい (Cons)

  • ブラウザを閉じると終了: 大容量ファイルを送っている最中にタブを閉じると、それまでの努力が水の泡になります。まあ、自業自得ですが。

💡 異OS使いへのベネフィット

Before:客先で「この資料、スマホからPCに移せますか?」と言われ、USBケーブルを探してカバンを漁る。結局見つからず、気まずい空気の中でメール添付。

After:「あ、ブラウザでこのサイト開いてもらえます?」と涼しい顔で提案。一瞬でファイルを飛ばし、「ITに強い人」の地位を確立。


3. Send Anywhere:距離の壁を越える万能選手

価格: 基本無料(広告あり) / 検索ワード: Send Anywhere

どんなツール?

「ローカル転送」の枠を超え、離れた場所にいる相手にも6桁のキーでファイルを送れる老舗ツール。今回は「直接転送」モードに焦点を当てて紹介します。

【例え話で理解する】これは、「超高性能なFAX」です。6桁の数字さえ伝えれば、相手が地球の裏側にいようが、隣のデスクにいようが、確実に中身を叩き込む。LocalSendが「手渡し」なら、こちらは「専用の超高速シュレッダー型転送機」といったところ。

🛠 おすすめの設定・使い方

  • 「ダイレクト転送」を選択: 近くのデバイスなら、サーバーに保存せず直接送るモードを選んでください。
  • 通知オフ設定: 広告がたまに出るので、通知設定は最小限にしておくのが編集長流の「精神衛生維持術」です。

✅ ココが凄い (Pros)

  • Wi-Fiが別でもOK: LocalSendの弱点である「同じWi-Fi」という縛りがない。4G接続のスマホから、有線LANのPCへも転送可能です。

⚠️ ココが惜しい (Cons)

  • 広告の存在: 無料版では避けて通れません。これを嫌うなら、潔くLocalSendを使いなさい。

📊 全ツール比較表

| ツール名 | 価格 | 特化ポイント | インストール | おすすめ度 ||———|——|————|————|———-|| LocalSend | 無料 | 爆速・安全・OSS | 必要 | ★★★★★ || PairDrop | 無料 | 手軽・権限不要 | 不要(ブラウザ) | ★★★★☆ || Send Anywhere| 無料(広告有) | 距離を問わない | 必要 | ★★★☆☆ |

【編集長の推奨フロー】

  1. メイン機にはまず LocalSend を入れて、自宅や自席での転送を自動化する。
  2. インストール不可のPCや、一時的なやり取りには PairDrop をブックマークしておく。
  3. ネットワーク分離が厳しい環境なら Send Anywhere を予備として持つ。

💰 ROI(投資対効果)計算

前提条件:

  • あなたの時給:2,500円(年収500万円想定)
  • ファイル転送のモタつきによるロス:1日10分(探す、送る、待つ、DLする)

計算:

  • 月間節約時間:10分 × 20営業日 = 200分(約3.3時間)
  • 月間節約金額:3.3時間 × 2,500円 = 8,250円
  • ツールの月額コスト:0円

あなたは毎月、飲み会2回分の「時間という資産」を、ただファイルを移動させるためだけにドブに捨てていることになります。導入しない理由は、もはや「怠慢」以外にありません。


❓ よくある質問(FAQ)

Q1. セキュリティは大丈夫? 会社に怒られない?

A: LocalSendはオープンソースであり、ソースコードが公開されているため、バックドアのリスクが非常に低いです。また、インターネットにデータを出さないため、クラウドストレージへのアップロードよりも情報漏洩リスクは低いです。ただし、ツールの私的利用に関する社内規定は必ず確認してください(編集部は一切の責任を負いません)。

Q2. iPhoneのAirDropの方が楽じゃない?

A: あなたがMacを使っているならそうです。しかし、我々は「WindowsとiPhoneという、禁じられた恋」を選んだ民。LocalSendを一度使えば、その壁は消滅します。

Q3. AndroidからWindowsへも送れる?

A: もちろんです。LocalSendはAndroid、iOS、Windows、macOS、Linuxすべてに対応しています。これぞ真の多様性です。

Q4. 転送が途中で止まるんだけど?

A: デバイスのスリープが原因の9割です。大容量転送の際は、画面が消えないように設定するか、デバイスを「起こして」おいてください。


🎯 まとめ

「AirDropが使えればいいのに」と溜息をつく時間は、今日で終わりです。

  • 自宅・自席で最強の環境を築きたいなら → LocalSend
  • 他人のPCや権限のないPCへ送りたいなら → PairDrop

まずはLocalSendをスマホとPCの両方にインストールしてください。明日の朝、写真1枚をPCに送った瞬間の「え、もう終わったの?」という感覚。それを味わうだけで、今日という1日は報われます。

ツールへの投資(といっても無料ですが、導入する時間という投資)を渋るのは、「包丁が切れないのに、研ぐ時間がもったいないから」と、力任せにカボチャを切ろうとする料理人と同じです。 少しの手間で、あなたの仕事のキレ味は10倍になります。

【最後に編集長から一言】編集部でも、「わざわざアプリ入れるの面倒だな」と言っていたスタッフが、今ではLocalSendなしでは生きられない体になっています。便利なツールは、知っているか知らないかではなく、「使うか使わないか」。それだけです。さあ、今すぐインストールを。

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