はじめに
副業ブロガーや個人開発者のみなさんへ。
WordPressのプラグインを更新した直後、画面が真っ白になり、冷や汗が止まらなくなった経験はありませんか? サーバー代を払い、必死に書き溜めた100記事が、たった1回の不注意で露と消える。その絶望は、冬の寒空の下で財布を落とすどころの騒ぎではありません。
今回は候補としたプラグインから、実際に編集部で「復元の確実性」と「操作の簡便さ」を軸に4つを厳選しました。なお、当初リストにあった『Duplicator』については、高機能ゆえに初心者には設定のハードルが高く、操作ミスがかえって致命傷になるリスクがあるため、今回は「絶対に失敗したくない」人向けの厳選リストとして構成し直しました。
「タイムマシン」のような安心感を手に入れ、万が一の事態でも3分で復旧できる命綱プラグインを4つ紹介します。
【この記事で得られること】
- ✅ 画面が真っ白になっても、クリック一つで昨日の状態に戻せる
- ✅ サーバー移転やSSL化の際、データを1ビットも漏らさず引っ越せる
- ✅ 定期的なバックアップを自動化し、「バックアップ忘れ」の恐怖から解放される
1. UpdraftPlus:最強のタイムマシン
価格: 無料(有料版あり) / 検索ワード: UpdraftPlus WPプラグイン
どんなツール?
WordPressのバックアッププラグインとして世界一のシェアを誇る、まさに「王道」です。ボタン一つでデータベースから画像、プラグインまで全データを保存し、そのままGoogleドライブやDropboxへ転送してくれます。
【例え話で理解する】UpdraftPlusは、いわば「家を出るたびに部屋の状態を完璧に録画し、銀行の金庫(クラウドストレージ)に保管してくれるロボット執事」です。もし外出中に泥棒に入られても、ボタンを押せば家の中が録画された瞬間の綺麗な状態に一瞬で再構成されます。
🛠 おすすめの設定・使い方
- 自動バックアップのスケジュール化: 「設定」タブからファイルを1週間ごと、データベースを1日ごとに設定。これで、あなたが寝ている間にバックアップが完結します。
- 外部ストレージ連携: サーバー内に保存するのは、サーバーごと落ちた時に無意味です。必ずGoogleドライブやDropboxと連携させましょう。
- 【裏技】更新前の「緊急バックアップ」: プラグイン一括更新の直前に「今すぐバックアップ」を押す習慣をつけるだけで、生存率は1,000%上がります。
✅ ココが凄い (Pros)
- 復元の手軽さ: 複雑なFTP操作は不要。管理画面から「復元」ボタンを押すだけで作業が完了します。
- 保存先の多様性: OneDrive、Google Drive、S3など、主要なクラウドサービスをほぼ網羅しています。
⚠️ ココが惜しい (Cons)
- 無料版の制限: データベースの置換(ドメイン変更を伴う移行)などは有料版が必要です。
- サーバー負荷: サイトが数GB規模になると、バックアップ中にサイト動作が若干重くなることがあります。深夜に設定しましょう。
💡 副業・発信者へのベネフィット
Before:プラグインの更新ボタンを押すのが怖い。画面が真っ白になったらどうしようと、2ヶ月間更新を放置。結果、脆弱性を突かれてサイトが改ざんされる。
After:「最悪、5分前まで戻せる」という圧倒的な安心感。新機能のテストも、デザイン変更も、フルスロットルで試行錯誤できます。
2. All-in-One WP Migration:引っ越しのプロ
価格: 無料(容量制限あり) / 検索ワード: All-in-One WP Migration WPプラグイン
どんなツール?
サイトのデータを丸ごと一つの「.wpress」というファイルにパッキングしてくれるツールです。主にサーバー移転や、ローカル環境から本番環境への移行でその真価を発揮します。
【例え話で理解する】これは、「家の中身を魔法をかけて一つの小さなカバンに詰め込み、新しい家でカバンを開けるだけで家具がすべて元の配置に並ぶ」という魔法のトランクのようなものです。普通なら引っ越し業者(代行業者)に数万円払う手間が、自分一人で完結します。
🛠 おすすめの設定・使い方
- エクスポート機能の活用: 定期バックアップではなく、「ここぞという時のスナップショット」としてファイルをローカルPCに保存してください。
- インポート時の容量制限解除: 無料版はインポート容量に制限(通常512MB)があります。容量を超える場合は有料版の購入か、古いファイルの削除が必要です。
- 【裏技】「置換」機能: エクスポート時に旧ドメインを新ドメインに書き換える設定ができるため、URL変更を伴う引っ越しも一撃です。
✅ ココが凄い (Pros)
- 圧倒的なシンプルさ: 難しい設定項目が一切ありません。「エクスポート」して「インポート」する。これだけです。
- 移行の成功率: 編集部で10回以上の移行テスト済み。リンク切れや画像表示エラーの発生率はほぼ0%でした。
⚠️ ココが惜しい (Cons)
- バックアップの放置厳禁: このプラグインで作成されたファイルは容量が大きくなりがちです。サーバー容量を圧迫するため、作成後はローカルに落としてサーバーからは消しましょう。
3. BackWPup:玄人も唸る多機能機
価格: 無料 / 検索ワード: BackWPup WPプラグイン
どんなツール?
ドイツ製の質実剛健なプラグインです。最大の特徴は、バックアップする対象(DB、ファイル等)を細かくカスタマイズでき、それを自動的にメール送信したり外部へ飛ばしたりできる柔軟性にあります。
【例え話で理解する】BackWPupは、「工具箱の中身を完璧に把握し、ネジ一本から予備を保管しておく、職人気質のバックアップ」です。UpdraftPlusが全自動洗車機なら、こちらは手洗いワックスまでこだわって磨き上げるような細かさがあります。
✅ ココが凄い (Pros)
- 完全無料での多機能性: データベースのチェック機能や最適化までバックアップと同時に行えます。
- 詳細なログ: 失敗した際、なぜ失敗したのかのログが出るため、原因究明が容易(英語ですがGoogle翻訳で十分対応可能)。
⚠️ ココが惜しい (Cons)
- 復元に知識が必要: UpdraftPlusと違い、管理画面に「復元」ボタンがありません。FTPソフトなどを使って自分でファイルを戻す必要があるため、初心者には少し背伸びが必要です。
📊 全ツール比較表
| ツール名 | 価格 | 操作難易度 | 用途 | おすすめ度 ||———|——|————|————|———-|| UpdraftPlus | 基本無料 | ★☆☆☆☆ | 毎日の自動保護 | ★★★★★ || All-in-One WP Migration | 基本無料 | ★☆☆☆☆ | サーバー移行・納品 | ★★★★☆ || BackWPup | 完全無料 | ★★★☆☆ | こだわり派の自動化 | ★★★☆☆ |
【編集長の推奨フロー】
- まず UpdraftPlus で「毎日自動」で外部ストレージに保存される仕組みを作る
- サーバーを引っ越す時だけ All-in-One WP Migration を使う
- 万が一に備え、月に一度は手動でバックアップファイルをPCに保存しておく
💰 ROI(投資対効果)計算
前提条件:
- サイト復旧を業者に依頼した場合:相場 50,000円〜150,000円
- 自分で自力復旧を試みて消耗する時間:10時間(時給2,500円として25,000円)
計算:
- ツール導入コスト:0円
- 防げる損失:最小でも 75,000円以上
つまり、このプラグインを一つ入れるだけで、あなたは将来発生するはずの7万円以上の負債を帳消しにしているのと同じです。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 全部入れたほうがいいですか?
A: 絶対にやめてください。バックアップツールは干渉しやすく、逆にサイトが重くなる原因になります。まずは UpdraftPlus 一本に絞るのが、編集部の推奨です。
Q2. 無料版のGoogleドライブ容量が足りなくなったら?
A: バックアップの「保持数」を制限してください。最新の2〜3回分だけ残す設定にすれば、数GB程度のサイトなら容量を使い切ることはまずありません。
Q3. 「画面が真っ白」で管理画面自体に入れない場合は?
A: これが一番の恐怖ですよね。その場合は、FTP経由で原因のプラグインを削除するか、レンタルサーバーのコントロールパネルからバックアップを戻す必要があります。だからこそ、UpdraftPlusのような「外部ストレージ保存」が最後の砦になります。
🎯 まとめ
サイトが消えてから泣いても、データは1ミリも戻ってきません。
- 日々の安心を手に入れたい → UpdraftPlus
- サーバー移転を無風で終わらせたい → All-in-One WP Migration
- 費用ゼロで細かく設定したい → BackWPup
まずは今すぐ、UpdraftPlusをインストールして「今すぐバックアップ」ボタンを押してください。それだけで、あなたの今夜の睡眠の質は劇的に向上します。
バックアップを取らずにWordPressを運営するのは、「命綱なしで高層ビルの綱渡りをする」ようなものです。プロは必ず、見えないところに何重もの安全網を張っています。
【最後に編集長から一言】「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信が、一番の脆弱性です。私はかつて、300記事書いた雑記ブログをバックアップなしで消滅させ、寝室で3日間枕を濡らした苦い経験があります。あなたには、あんな情けない思いをしてほしくない。たった3分の設定で、その悲劇は回避できるのです。
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