【VS FontAwesome】脱・野暮ったい。最近のアプリみたいな“感性”に響くモダンアイコンセット4選

はじめに

モダンなUIを作ろうとしているデザイナー、そしてフロントエンドエンジニアへ。

FigmaとVS Codeを往復しながら、アイコン探しで1日を溶かしていませんか?「FontAwesomeでいいや」と妥協した瞬間、あなたのサービスは2010年代の stale(古臭い)な空気を纏います。線の太さが合わない、角の丸みがバラバラ……そんな微細な違和感が、ユーザーの信頼を静かに削り取っているのです。

今回は、巷に溢れるアイコン素材から、プロが実戦投入する「ピクセルパーフェクト」なツールだけを4つ厳選しました。なお、当初リストにあった一部の古いライブラリは、カスタマイズ性の低さとメンテナンス状況を鑑み、私の独断で除外しています。この記事では、今すぐコピペして使える「一線級」のみを揃えました。

ピクセルパーフェクトなアイコンを、最速2000種から選ぶ体験を。

【この記事で得られること】

  • ✅ アイコン探しに費やす「無駄な1時間」を30秒に短縮
  • ✅ 線の太さや角の丸みを数クリックで調整できる柔軟性
  • ✅ デザイナーとエンジニアの「アイコン認識のズレ」をゼロにする

1. Phosphor Icons:自由自在な「カメレオン型」アイコン

価格: 無料(MITライセンス) / 検索ワード: Phosphor Icons

どんなツール?

「Thin」「Light」「Regular」「Bold」「Fill」「Duotone」の6つのスタイルを瞬時に切り替えられる、現代アイコンの決定版です。2,100以上のアイコン全てが同じルールで設計されています。

【例え話で理解する】Phosphor Iconsは、まるで「オーダースーツの型紙」のようなものです。既製品(従来のアイコン)は袖丈を直せませんが、これは自分の体型(ブランドイメージ)に合わせて、線の太さや角の丸みを自由に、かつ美しく仕立て直すことができます。つまり、これ一つあれば、どんなデザインテイストにも「ジャストフィット」させられるのです。

🛠 おすすめの設定・使い方

  • Figmaプラグインを活用: サイトからDLするのではなく、公式プラグインを使いましょう。全アイコンがコンポーネントとして配置されます。
  • Styleの統一: 一つの画面で「Thin」と「Bold」を混ぜないこと。これだけでデザインの解像度が3倍上がります。
  • 【裏技】サイト上の「Customize」パネルで線の太さを変えながら、そのままSVGをコピーしてVS Codeに貼る。これが最速のワークフローです。

✅ ココが凄い (Pros)

  • 圧倒的なバリエーション: 7,200個以上のファイル構成ですが、一貫性が狂っていません。
  • Duotoneの美しさ: 2色の塗り分けがデフォルトで用意されており、リッチなUIが瞬時に完成します。

⚠️ ココが惜しい (Cons)

  • 多すぎて迷う: 6つのスタイルがあるため、プロジェクト初期に「どの太さで行くか」を決め打ちしないと、後で修正地獄を見ます。
  • 日本特有のアイコンに弱い: 銭湯マークや特定の通貨記号などは期待しないでください(グローバルトレンド重視のため)。

💡 UIデザイナーへのベネフィット

Before:「このアイコン、線がもう少し細ければいいのに……」と、わざわざパスを自作。1個作るのに5分、プロジェクト全体で数十時間をロス。

After:スライダーを動かすだけで理想の太さに。浮いた時間で、本来注力すべきUX設計やユーザーテストに2時間以上充てられます。

【具体的な時短効果】

  • 1日あたり:15分節約
  • 月間換算:5時間節約
  • 年間で考えると:60時間 = 丸2.5日分の自由時間を取り戻せます

2. Lucide: Featherの正当進化、エンジニアの救世主

価格: 無料(ISCライセンス) / 検索ワード: Lucide Icons

どんなツール?

惜しまれつつ更新が止まった「Feather Icons」の意志を継ぐコミュニティプロジェクトです。シンプルさを極めた線画アイコンが、驚くほど軽量にパッケージ化されています。

【例え話で理解する】これは、「究極に研ぎ澄まされた白いTシャツ」です。派手な装飾はありませんが、どんなジャケット(UIフレームワーク)の下に着ても様になります。もしこのアイコンを使ってダサくなるなら、それはアイコンのせいではなく、あなたのレイアウトの問題です。

🛠 おすすめの設定・使い方

  • React/Vue/Svelteでの利用: 各フレームワーク用のパッケージが用意されています。ツリーシェイキング(使っていないアイコンをビルドに含めない技術)が効くので、サイトが重くなりません。
  • 【裏技】公式ドキュメントの検索窓は「類義語」に強いです。’trash’で検索しても’delete’が出てくるので、英単語の語彙力テストに怯える必要はありません。

✅ ココが凄い (Pros)

  • メンテナンスの速さ: GitHubでの開発が活発。新しいアイコンのリクエストが通るのが異常に早いです。
  • 100%一貫したグリッド: 24×24のグリッドで設計されており、エンジニアが実装した時に1ピクセルのズレも発生しません。

⚠️ ココが惜しい (Cons)

  • バリエーションの欠如: Phosphorと違い、塗りつぶし(Solid)版が少ないです。
  • 「個性的」ではない: あくまで標準的。ブランドの個性を強く出したい場合には物足りないかもしれません。

3. Heroicons:Tailwind CSS職人、必携の武器

価格: 無料(MITライセンス) / 検索ワード: Heroicons

どんなツール?

Tailwind CSSの開発元であるTailwind Labsが制作。モダンなWebアプリで最も「見慣れた」、しかし「飽きのこない」洗練されたスタイルを提供します。

【例え話で理解する】Heroiconsを使わないのは、「プロの料理人が包丁を研がずに100円ショップのナイフで刺身を引く」ようなものです。Tailwind CSSを使っているなら、これ以外の選択肢はノイズでしかありません。純正品ならではの「収まりの良さ」は、 Apple製品の連携の心地よさに似ています。

✅ ココが凄い (Pros)

  • Micro-copyability: サイトからワンクリックでSVG、JSX、Vueコンポーネントとしてコピー可能。
  • 視認性の高さ: 24px(アウトライン)と20px(ソリッド)で、細部が最適化されています。

4. Remix Icon:数で殴る、オープンソースの王者

価格: 無料(Apache 2.0) / 検索ワード: Remix Icon

どんなツール?

圧倒的な収録数を誇りながら、オープンソースで公開されているモンスター級のセットです。ビジネス、コミュニケーション、メディアなど、カテゴリ分けが秀逸。

【例え話で理解する】これは、「どんな道具も揃っている巨大なホームセンター」です。特殊な業務システムのアイコン(例えば「株価チャートの変動」や「複雑なファイル管理」など)を探しているなら、ここに来れば必ず見つかります。

✅ ココが凄い (Pros)

  • 網羅性: 2,400以上のアイコン。他で見つからないニッチなアイコンも、ここなら大抵あります。
  • Editor機能: サイト上で色やサイズを変更してDLできるため、ノンデザイナーでも使いやすいです。

📊 全ツール比較表

| ツール名 | 価格 | カスタマイズ性 | 推奨用途 | おすすめ度 ||———|——|————|———|———-|| Phosphor Icons | 無料 | ★★★★★ | UI/UXデザイン全般 | ★★★★★ || Lucide | 無料 | ★★★☆☆ | シンプルなWeb実装 | ★★★★☆ || Heroicons | 無料 | ★★☆☆☆ | Tailwind CSS利用時 | ★★★★☆ || Remix Icon | 無料 | ★★★☆☆ | 多機能な業務アプリ | ★★★★☆ |

【編集長の推奨フロー】

  1. まず Phosphor Icons のFigmaプラグインを入れて、デザインのトーンを決める。
  2. エンジニア実装フェーズで、React/Vueなら Lucide、Tailwindなら Heroicons を採用。
  3. どうしても足りない特殊なパーツだけ Remix Icon から補充する。

💰 ROI(投資対効果)計算

前提条件:

  • あなたの時給:4,000円(リードクラスのデザイナー・エンジニアを想定)
  • アイコン探し・微調整の時短:1日20分 × 20営業日 = 月6.6時間

計算:

  • 月間節約金額:6.6時間 × 4,000円 = 26,400円
  • ツールの月額コスト:0円
  • 純利益:26,400円/月

年間で考えれば、約31万円分のリソースを浮かせています。これを導入しないのは、穴の空いたバケツで水を汲み続けるのと同じです。


❓ よくある質問(FAQ)

Q1. FontAwesomeを使い続けてはダメ?

A: ダメではありませんが、「古い」です。FontAwesomeは多機能ですが、SVGが重く、最近のシュッとしたUI(線の細い繊細なデザイン)を作るには不向きです。本物のプロは、プロジェクトの個性に合わせたライブラリを使い分けます。

Q2. 著作権表示(クレジット)は必要?

A: 今回紹介したのはすべてMITやApacheといった寛容なライセンス。商用利用OK、クレジット表記不要(または義務ではない)のものが中心ですが、念のためプロジェクト開始時にLICENSEファイルを確認してください。

Q3. アイコンを混ぜて使ってもいい?

A: 絶対に避けてください。 全く別々のライブラリを混ぜると、1px単位の差が違和感となって現れます。もし混ぜるなら、必ず「線の太さ」と「四隅の半径(Border Radius)」を完全に一致させる調整が必要です。


🎯 まとめ

「とりあえずFontAwesome」の時代は、令和の始まりとともに終わりました。

  • 圧倒的な表現力が欲しい → Phosphor Icons
  • 開発体験と軽快さを重視したい → Lucide
  • Tailwind CSSと心中する → Heroicons
  • どんなニッチな需要も満たしたい → Remix Icon

まずは Phosphor Icons のサイトを開き、スライダーで線の太さが変わる快感を味わってください。それだけで、明日からのデザイン業務が「作業」から「クリエーション」に昇華するはずです。

ツールへの投資(選定)を渋るのは、包丁が切れないのに研がずに料理を続けるようなものです。少しの手間で、作業効率は10倍になります。

【最後に編集長から一言】編集部では、かつて「どのホームアイコンが一番可愛いか」で3時間議論し、結局納期に間に合わなかった苦い過去があります(笑)。あなたにはそんな愚を犯してほしくない。優れたライブラリは、あなたの審美眼をサポートする「地図」です。正しい地図を持って、最短距離でゴールへ向かってください。

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